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クリエイティブな人に聞く 株式会社ジオインテリアワークス 代表取締役 大西 哉子さん

株式会社ジオインテリアワークス 代表取締役 大西 哉子さん

プロフィール

株式会社ジオインテリアワークス 代表取締役
インテリアコーディネーター/照明士/古民家鑑定士
JAFICA一般社団法人日本フリーランスインテリアコーディネーター協会正会員
インテリアコーディネーター協会関西 理事


神戸市を拠点に事業展開
・商空間の新装改装に伴う内装設計・インテリア企画、施工設営、監理
・事業用不動産のリフォーム、リノベーション
・住空間のインテリアコーディネーション
・インテリア商材の販売施工/古物仕入販売

ICの資格を取得したきっかけと、お仕事の経緯について教えてください。

高校時代、インテリアに偶然興味を持ったのがきっかけとなり、短大でインテリアを専攻、住宅業界へ入りました。
ICとしてハウスメーカーグループ企業に10年勤務し、戸建住宅、モデルハウス、施設、店舗など延べ800棟を担当。2005年よりフリーランスとなり、2006年には個人事務所を開設。2018年に株式会社ジオインテリアワークスとして代表取締役に就任しました。

記憶を掘り下げてみると、小さな頃に訪れたモデルハウスのベッドルームに幼心をわしづかみにされたのが、インテリアに魅せられたそもそものきっかけだったように思います。
オール和室の純日本家屋で育った私にとって、ファブリックがふんだんに使われた白いフワフワのベッドルームは、お姫さまが登場する絵本の中だけの世界でした。「こんな部屋が本当にあるなんて!」と、それはもう、ゆっさゆっさと心を揺さぶられました。
今まで自分の手がけてきたベッドルームが、どこかしら “あのベッドルーム”にインスパイアされていることに気がついたのは、つい最近のことです。
インテリアは、ほんの小さな子供をあれほどまでに感動させ、影響を与えるものなのかと、今では別の意味で感動しています。

仕事をする上で常に心がけていることやポリシーをお聞かせください。

クライアント様と同じ方向を向くことです。目的地に向かって伴走するイメージでしょうか。
私にとって、クライアント様の目的を同じ熱量で共有することは、仕事を進める上でとても重要です。何げない会話やメッセージのやりとりの中から、クライアント様の思いや考え方、価値観、背景などを少しずつ自分の中に落し込んでいきます。中には「うまく伝えなくては」と、逆に緊張されるクライアント様もいらっしゃいますので、関係性を築きながらやりとりをすすめていくように心がけています。

また、正当な対価をきちんといただくことも心がけています。長年、形のないデザイン料やコーディネート料は、正面をきってご請求しづらいと感じていました。でもそれでは、仕事の価値を自分で下げていることになります。ここは今でもしっかり意識するようにしています。

インテリアのアイデアやヒントは、どのように発見・発想されていますか?

アイデアは、どちらかというと“わいてくる”“ひらめく”感じなので、できるだけ環境を心地よく整えておくようにしています。
ゴチャゴチャして汚い状態だと、いらぬ方向に意識を取られてしまうので、事務所には極力モノを置きません。

自然に触れることも、頭をスッキリさせるのに効果大です。鳴門の渦潮はとても清々しい気分になれるので、周りの方にもよく勧めています。

目にするものからヒントを得ることが多いので、ピンときた本や雑誌のページ、ネットの画像などを保存したり、出先で気になったインテリアや風景を撮影したりしています。旅先での街歩きはとてもワクワクしますね。建物や内装の写真はかなりの数を撮り溜めています。

インテリアコーディネーター仲間と建物見学をすることもとても良い刺激になります。目からはもちろん、同業者同志、耳からもたくさんヒントをもらえて楽しいです。
神戸は北野異人館が観光スポットとして有名ですが、他の地域にも洋館は点在していて、事務所にほど近い場所にある旧武藤山治邸がひそかなお気に入りです。クリスマスの時期になるとテーブルコーディネーターさんによるクリスマス装飾が施され、息をのむほど素敵なインテリアを楽しむことができます。
2階の洋室からは、瀬戸内海に浮かぶ世界最長の吊り橋・明石海峡大橋と淡路島を絶妙なアングルで撮影できるので、カメラを構える人も多くいます。
特に日が沈んでいくときの美しさは格別で、夕日の見える窓は絶好の撮影スポットと化し、撮影合戦になることもあります。

同じく事務所近くの舞子ホテルやジェームス邸にはレストランがあり、建物見学と食事の両方をゆっくりと楽しめるのが良いところ。 インテリアも素晴らしく、こちらもお気に入りの洋館です。

今まで手がけた中で一番嬉しかったことや印象に残っている仕事を教えてください。

印象に残っている仕事は、数年前に手掛けたレストランの内装工事です。プランニングから完成までなんと『2週間』の猶予しかないという史上最短納期を記録した現場で、アドレナリンが大量に噴出した思い出深い仕事です。
業者さんたちのチームワークのおかげで何とか形にすることができ、感謝すると同時に、人の力をあらためて実感した仕事でした。

また最近では、(公社)インテリア産業協会「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」で、「スタイリング部門優秀賞」をいただいたインテリアコーディネート事例も印象に残っています。
クライアント様から「好きなものに囲まれてゆったり過ごす時間が、とても幸せなものに変わりました」と感想をいただきました。クライアント様が幸せに過ごしてくださっていることは私にとっての幸せでもあり、本当にありがたいなと思います。

ご自宅や仕事場でお気に入りのインテリアアイテムはありますか?

古物の家具や陶器、オブジェなどが好きで、自宅のインテリアのそこかしこに紛れ込ませています。ちょっとこなれた空間が好きなので、新品ばかりだと「ザ・コーディネーション!」という感じがして気恥ずかしく、あえて古いモノを混ぜて中和させています。
古物好きは祖父が骨董品店を営んでいた影響もあるのかもしれません。昔は全く興味がなかったのですが、30歳を過ぎてから好きになりました。少しずつ集めてインテリアにとり入れるようになり、だんだんと仕事でも使うようになりました。

窓まわりでよく利用するアイテムを教えてください。

「間仕切 プレイス」は、製作寸法を1ミリ単位でオーダーできるフレキシブルさや、建具メーカーさんの製品と比べても遜色のない性能など、とても優れた製品だと思います。「間仕切 プレイス」を最初に見つけたときは小躍りしました。
リフォームやリノベーションの際にとても使いやすいので、よく提案させていただいています。

また、ブラインドも提案することが多く、「木製ブラインド フォレティア」や「カスタマイズブラインド アフタービート」をよく使っています。カラー展開が豊富で、機能性も充実している上に、非住宅にも提案しやすく、とても頼りになります。「木製ブラインド フォレティア」と「カスタマイズブラインド アフタービート」は、自宅と事務所でも使っています。

大西さんのようになりたい!と日々仕事に励んでいる皆さんへ
アドバイスなどメッセージをお願いします。

経験を積むことはとても大切です。知識だけでは補えないのが経験値です。
同じ職業でも1年目の人と5年目の人とでは、できるものが違いますよね。
スキルやセンスはもちろん、経験値による深みは仕事の端々に現れますから、目の前の仕事を一生懸命やり続けていくことにはとても大きな意味があると思います。
こうしていきたいというビジョンが明確なのは、目標が定まっているという意味でとても良いことですが、先ばかりを見て「今」を手薄にしてしまっては、中身がともなっていきません。
スキルアップ・センスアップのための勉強や自分磨きも大切ですが、先を見据えるなら、目指す自分を俯瞰して必要な勉強をしておくことをお勧めします。
例えば、企業でずっと仕事をしていくなら、推奨される資格は早く取る方が良いでしょうし、起業するならビジネスの勉強をする方が良いでしょう。

あと10年もすれば、ほとんどの仕事はAI(人工知能)が取って代わると言われています。
それまでに、自分だからできる仕事、自分にしかできない仕事を確立してください。
足元を固めて、その時代がやってきたときに慌てないように準備をしてください。
人の心を揺さぶる仕事は、やはり人にしかできないと思います。
心に響くインテリアを、たくさん世に出していってください。
応援していますね。

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